【凄過ぎ!】母猫を木箱に入れ、子猫から26km離れた場所へ…猫の帰巣本能がすごい!

猫に帰巣本能はあるか

道を歩く三毛猫

猫によって帰巣本能を持つ猫と持たない猫がいるようです。人間でも、方向感覚が優れている人とそうでない人がいるのと同じです。

猫に帰巣本能がある事の証明としては、数km離れた引っ越し先から元いた家に戻ったり、自宅から約300kmもの距離がある離れた場所から2ヶ月近くかけて帰ってきたりという話があります。ですが全ての猫が離れた場所から自宅へ帰って来られる訳ではなく、迷子になる猫もいます。室内飼いの猫が自宅から脱走して、そのまま帰って来なくなってしまったケースもあります。

もしかすると帰巣本能があって、自宅から遠く離れたところから戻ってくる猫の方が、稀なのかもしれません。いずれにしても猫の帰巣本能をアテにするのは、危険な賭けだと言えるでしょう。愛猫が迷子にならないように、充分な対策を行ないましょう。

猫の帰巣本能を証明する実験

迷路

猫の帰巣本能の実験についてはそれほど積極的に行われている訳ではありませんが、過去に行われた実験を、いくつかご紹介しましょう。

母猫を使った実験

少し古い実験になりますが、1922年に出産したばかりの母猫を木箱に入れ、子猫から1.6km〜26.5km離れた場所に車で連れていく、という実験を8回に渡り行いました。母猫の子猫の元に戻りたいという母性を利用する為に出産後の母猫を使ったそうなのですが、ちょっと可哀想な感があるのは否めません。

実験では回を重ねるごとに距離を伸ばしていったようですが、7回目の7.4kmまでは子猫の元に戻れたとの事です。8回目は26.5kmという長距離だったので、さすがに戻ることができなかったようです。

迷路を使った実験

1954年には、迷路を使った帰巣本能の実験が行われました。自宅から離れた場所に6つの出口がある迷路を作り、そこに猫を入れてどの出口を選ぶかどうかを試したのです。その結果、60%の確率で自宅の方角の出口を選んだとか。自宅から迷路までの道を往復した事のある猫は成績が良く、その経験がない猫は成績が悪かったそうです。

24個の出口がある迷路での実験

ある野原に15度間隔で24個の出口がある迷路を作り、そこに薬で眠らせた猫を車で運び、自宅の方向を見つけられるか、という実験を行ないました。迷路には屋根がついており、周りの景色や太陽の光などは見ることができません。それでも自宅の方向を探し出せた猫がいた、という結果が出ています。

猫の帰巣本能のメカニズム

上の方を見つめる猫

帰巣本能がある猫がいるのは分かりましたが、どうやって自宅の方向を探し当てているのでしょうか?そのメカニズムが完全に解明された訳ではありませんが、今考えられているものを、見ていきましょう。

磁場が見えている?

渡り鳥の目には磁場を感じるセンサーがあり、地球の磁場が見えているのでは?と言われています。同じく猫の目にも、磁場を感じるセンサーがある事が分かっています。ですから、渡り鳥と同じように、猫も磁場が見えている可能性が考えられます。

そう考えると、屋根付き迷路の実験で、自宅の方角を探し当てられた猫がいる事にも納得がいきます。磁場が見えるという事は、体内にコンパスがあるのと同じです。その為、方位を認知することができるのです。

体内時計

猫に限りませんが、動物には体内時計があります。体内時計は時間の間隔であり、同じ場所に暮らしているとできていくものです。自宅から遠く離れた場所にいてもこの体内時計が働き、太陽の位置とのズレを感知し、このズレを修正する方向に移動する事で自宅へ帰り着けるのでは、と言われています。

方向細胞

脳内に「方向細胞」があると言われており、この方向細胞は1つの目標を設定し、その方向に向いた時に活性化するそうです。しかも暗闇など視覚情報がない場合でも反応する為、周りの景色が見えなくても猫は帰り着くことができる、と予測されています。

感覚地図

視覚や聴覚、嗅覚などを使って頭の中に地図を作り、それを使って自宅へ帰り着く、とも言われています。これは人間でも、得意な人がいそうです。

猫はこれら4つの能力を複合的に使って自宅へと帰り着く、と考えられています。確かに野生の猫の場合、いちいち道に迷っていたら生きていかれないでしょうから、方向を知る何かしらの能力を持っている、と考える方が自然です。

まとめ

こちらを振り返る猫

猫の帰巣本能については、まだまだ謎が残されています。引っ越し元のご近所さんに譲った猫が、行ったことがない数千km離れた元飼い主さんの前に現れたことがあるそうとか。もしかしたら元飼い主さんの匂いを追って?かもしれませんが、距離が距離だけに、さすがの猫も嗅ぎ分けられるか疑問です。やはり、人間には想像もつかない能力を、猫は持っているのかもしれません。

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